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高岡御車山

 御車山は、豊臣秀吉が聚楽第に後陽成天皇と正親町上皇を迎える際に手配した御所車を前田利家が拝領し、それを加賀前田家2代・前田利長が慶長14年(1609)に高岡城下の町民に与えたのが始まりといわれている。御車山祭は、与四兵衛祭、山飾りと囃子方の音合わせ、山揃え、奉曳、神輿の渡御という順序で行われる。奉曳は、露払いの役割を持つ坂下町の「源太夫獅子(げんだいじし)」から始まり、通町、御馬出町、守山町、木舟町、小馬出町、一番街通、二番町と御車山が続く。二番町の曳山は唯一2輪で、御車山行事の始まりを体現している。
 地上8.5mに達する御車山は、蝶や五鈷鈴などを象った巨大な鉾留や漆工・金工・染色など豪華な装飾で飾られ、山揃えする様は実に壮観である。曳山作成以来、高岡城下の金工、漆工、彫刻、織工当の名人たちがこの補修、増工等に携わっているので美術工芸の面からも価値が高い。
 県内の曳山行事の中で最大規模で、特色があり、全国的に見ても屋台を用いた祭礼行事の代表的なもののひとつといえる。

名称 高岡御車山(たかおかみくるまやま)
指定区分 指定種別 重要有形民俗文化財
種類 指定・登録日 昭和35年(1960)6月9日
市町村 高岡市 所在地 末広町9-43
所有・管理 高岡市 員数 7
構造 年代 江戸時代(慶長14年(1609))
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