とやまの文化遺産 とやまの文化遺産

魚津浦の蜃気楼(御旅屋跡)

 蜃気楼は上位蜃気楼と下位蜃気楼に分かれる。遠くの景色が下に反転する下位蜃気楼は全国で比較的みることができる。一方、遠くの景色が上に反転もしくはのびる上位蜃気楼は、全国的にも安定的に観測できる土地が限られている。富山県魚津市は江戸時代以前から蜃気楼の名所として知られる場所となる。                                                                          「魚津浦の蜃気楼(御旅屋跡)」は、江戸時代後期の1797年に前田治脩(はるなが、1745‐1810)が参勤交代で現地の御旅屋(おたや…宿泊や休憩のために使用された施設)に滞在した際に出現した上位蜃気楼を描かせた「喜見城図(きけんじょうのず…喜見城とは、前田綱紀(つなのり、1643‐1724)が魚津で蜃気楼を見た際に、吉兆と喜び命名した蜃気楼の別名)」が残り、現在も上位蜃気楼を観測できる由緒ある名所である。                                                                                   気象に関する事象の登録記念物(名勝地関係)は全国初。

名称 魚津浦の蜃気楼(御旅屋跡)(うおづうらのしんきろう(おたやあと))
指定区分 指定種別 登録記念物
種類 指定・登録日 令和2年(2020年)3月10日
市町村 魚津市 所在地 富山県魚津市本町1丁目(大町海岸公園)
所有・管理 魚津市 員数
構造 年代
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