とやまの文化遺産 とやまの文化遺産

坂上の大杉

庄川の支流、利賀川沿いに山あいをいくと坂上集落となり、左手の山麓にひときわ高く抜き出している大スギがあり、これが本樹である。坂をあがっていくと村はずれに大きいスギ林があり、境内の鳥居、狛犬、燈籠がこの地方特産の安山岩質の坂上石からできている。社殿の右わきに木の高さ40m、幹まわり8mもある巨大なスギがまっすぐのびているが、内部は腐食して空洞となっている。樹齢は約700年と推定される。昭和38年には落雷でこの内部が3日間も燃え続けた。
しかし、その後はスギの活力が今までより一層旺盛となったので、村人は樹の災難が福になったと喜んでいる。遠い昔、この境内に生えているスギがコウラ谷から流れ出してきた土砂をせき止めて、村を守ったと伝えられている。本樹を中心として生えている境内のスギ林を、天狗の住む聖地として今も大切に愛護している。

名称 坂上の大杉(さかがみのおおすぎ)
指定区分 指定種別 天然記念物
種類 指定・登録日 昭和42年(1967)9月26日
市町村 南砺市 所在地 利賀村坂上731
所有・管理 八幡宮 員数
構造 年代
リンク

関連する文化遺産

MENU