越中福岡の菅笠製作技術
越中福岡の菅笠制作技術は、農作業や外出、民芸・芸能用品などに利用される菅笠を製作する技術である。福岡町の菅笠造りの歴史は室町時代まで遡る。当地は小矢部川の氾濫により沼地が多く、スゲの自生に適していたことで菅笠生産が始まった。江戸時代になり加賀藩の奨励を受けて、スゲ栽培と笠の生産が本格化した。作られた菅笠は「加賀笠」の名で全国に出荷され、農閑期の貴重な収入源になった。最盛期は幕末のころであった。
分業方式で効率的に生産される。スゲの栽培から笠の出荷までの全工程が当地で集約的に行われている。この技術が当初の生産・制作技術を保ったまま今日に伝承されていることに、際立った文化的価値が認められる。
名称 | 越中福岡の菅笠製作技術(えっちゅうふくおかのすげがさせいさくぎじゅつ) | ||
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指定区分 | 国 | 指定種別 | 重要無形民俗文化財 |
種類 | 指定・登録日 | 平成21年(2009)3月11日 | |
市町村 | 高岡市 | 所在地 | 高岡市福岡町 |
所有・管理 | 越中福岡の菅笠製作技術保存会 | 員数 | |
構造 | 年代 | ||
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