放生津八幡宮祭の曳山・築山行事
放生津八幡宮(射水市八幡町)で、秋季例大祭に合わせ9月30日から10月2日まで行われる行事。
曳山行事は、10月1日に13基の曳山が昼は花傘山、夜は提灯山となって旧新湊市街地を巡行する。江戸時代後期以降、伏木、四方地区など富山湾沿岸の港町に伝播し、放生津を中心に「放生津型」と呼ばれる曳山文化圏を形成した花傘山の典型例といえる。
築山行事は、全国的にも類例が少ない臨時の置山行事で、9月30日の夕刻に海から招いた神霊を、境内に設えた臨時の祭壇である「築山」に迎え、10月2日の本祭には主神と四天王の人形、地域ゆかりの人物などの飾り人形を安置して、一般に公開する行事。
放生津八幡宮の祭礼では、曳山行事と築山行事という形態の異なる2つの「山」行事が一体となって現在まで伝承されていて、北陸地方における祭礼行事の地域的展開や、我が国における山・鉾・屋台行事の変遷を理解する上で重要であると評価されている。
名称 | 放生津八幡宮祭の曳山・築山行事(ほうじょうづはちまんぐうさいのひきやま・つきやまぎょうじ) | ||
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指定区分 | 国 | 指定種別 | 重要無形民俗文化財 |
種類 | 指定・登録日 | 2021年(令和3年)3月11日 | |
市町村 | 射水市 | 所在地 | 富山県射水市 |
所有・管理 | 放生津八幡宮曳山・築山保存会 | 員数 | |
構造 | 年代 |