西岩瀬諏訪社の大けやき
西岩瀬諏訪社の大けやきは、諏訪神社大鳥居の左わきにある。幹まわりは10m近くもある太い幹であるが、約5mの箇所から枝分かれして横に広がっている。幹の高さは約30m、樹冠は周囲55mもあってまことに壮観である。この壮大な樹形を支えるように地上に伸び出している幾本もの根は、縦に盛りあがって板根となり、非常に安定感を与えている。
このあたりには以前は海岸林があって、岩瀬野の森と呼ばれたと伝えられているが、この境内には大きいエノキもあって、海岸からクロマツ林、エノキ林、ケヤキ林の順序でできている海岸林の特徴の一部が見られる。本樹の板根は、強い海風に耐えた証拠とも考えられる。この巨大な老樹は沖を行く航海者の羅針盤として、また、航海の安全を守る聖樹として近郷の人たちに親しまれてきた。
名称 | 西岩瀬諏訪社の大けやき(にしいわせすわしゃのおおけやき) | ||
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指定区分 | 県 | 指定種別 | 天然記念物 |
種類 | 指定・登録日 | 1965年(昭和40年)1月1日 | |
市町村 | 富山市 | 所在地 | 四方西岩瀬131 |
所有・管理 | 諏訪神社 | 員数 | |
構造 | 年代 |