野積の左巻かや
野積の左巻かやは、水口集落の吉森家の裏山に、林の中から背伸びしたように立っている。小山の麓にあって周囲にはスギ林がある。木の高さは約19m、ツガのように直立している。幹のまわりは2.84m、巨樹の貫録を備え、樹勢は旺盛である。
カヤは、関東以西、四国、九州に分布し、県内の山地に自生するのはチャボガヤのみである。カヤは暖帯の樹木である。
弘法大師が来訪の際、数珠を安置した箇所に奇跡的に生えた樹と言い伝えられ、近郷の人が崇拝する聖樹である。樹齢は600~700年と推定されている。県内の宗教的色彩をもったカヤの名木には、魚津市のツナギガヤ、南砺市のツナギガヤがある。本樹も葉をつけた茎が交互に反転するツナギガヤ系統で、果実の内側にある白い殻の条が、左に巻いている特徴がある。
名称 | 野積の左巻かや(のづみのひだりまきかや) | ||
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指定区分 | 県 | 指定種別 | 天然記念物 |
種類 | 指定・登録日 | 昭和40年(1965)1月1日 | |
市町村 | 富山市 | 所在地 | 八尾町水口 |
所有・管理 | 個人 | 員数 | |
構造 | 年代 |