寺家のアカガシ林
富山市舟倉の標高200mの山地に延喜式内社として有名な姉倉比売神社がある。寺家のアカガシ林は、その境内に繁茂している県下では珍しいアカガシ林である。林の広さは約1800㎡もあって、その中に幹まわり1.3mから2.8mの大木が65本、それ以下のものも多数生えている。
アカガシは、わが国の中部地方以南の本州、四国、九州の温暖な山地に自生している常緑の広葉樹であるが、本県ではタブやシイなどに混じって暖地性植物群落の一部として、主に海岸に近い丘陵地に点在しているが、ここのアカガシ林のように内陸地にある山地に、しかも純林として今日もなお自然に芽生えたアカガシが林床にあるのは珍しい。暖地性植物の分布資料として、さらに群落構成上からも貴重な存在である。
名称 | 寺家のアカガシ林(じけのあかがしばやし) | ||
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指定区分 | 県 | 指定種別 | 天然記念物 |
種類 | 指定・登録日 | 昭和42年(1967)9月26日 | |
市町村 | 富山市 | 所在地 | 舟倉2360(姉倉比売神社境内) |
所有・管理 | 姉倉比売神社 | 員数 | |
構造 | 年代 |