上滝不動尊境内の大アカガシ
上滝不動尊境内の大アカガシは、上滝の大川寺公園近くにある不動堂境内の崖上にどっしりと構えている巨樹である。根まわりは5.7m、主幹の幹まわりは5.4m、地表より2mの箇所から左右に60~70㎝の側幹が4本、樹の高さ約30m、枝が15m四方に張り出して山腹をおおっている偉容は、懸崖に彫刻されている磨崖仏とよく調和している。
県内のアカガシで指定されているものは林相としては寺家のアカガシ林、単独樹としては本樹のみである。しかも樹齢約700年と推定される巨大な老樹でありながら、今もなお樹木の活力が旺盛なことは全国的にも珍しい存在である。また、山腹の林相は、わが国の暖温帯に発達する照葉樹木の内陸側を代表するウラジロガシ―アカガシの自然林であって、学術上貴重な地域をなしている。
名称 | 上滝不動尊境内の大アカガシ(かみたきふどうそんけいだいのおおあかがし) | ||
---|---|---|---|
指定区分 | 県 | 指定種別 | 天然記念物 |
種類 | 指定・登録日 | 昭和59年(1984)2月22日 | |
市町村 | 富山市 | 所在地 | 上滝字滝ノ沢割 |
所有・管理 | 富山県 | 員数 | |
構造 | 年代 |