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坪野のつなぎがや

魚津市の角川支流の坪野川沿いに進むと坪野鉱泉跡につく。その近くの山腹に、坪野のつなぎがやが、コナラ、ヤブコウジ、チマキザサ、ヒメアオキなどからなる雑木林の間に群を抜いて緑濃く生えている。根元は1本であるが、幹は3本に分かれ、それぞれ幹まわりは1mあまり、樹の高さ10mもある。「つなぎがや」と呼ばれるのは、年々伸びる枝葉の表面がある年は下になり、次の年には上になって表裏が反転したように見えるからである。
なお、原木は藩政の頃、加賀藩へかやの実を三斗ずつ納めるように命ぜられ、凶作の年などは困ったので、日照りの続いた年には、枯れたと偽って伐採してしまったといわれている。現在のかやは、そのひこばえが大きくなったもので、樹齢約350年と推定される巨樹である。
本樹は、魚津市に今も聖樹として保護されている稗畠のコゲガキや湯上の菩提樹と同じように親鸞聖人が植えられたものとして崇敬されている。

名称 坪野のつなぎがや(つぼののつなぎがや)
指定区分 指定種別 天然記念物
種類 指定・登録日 昭和40年(1965)10月1日
市町村 魚津市 所在地 坪野字山の谷
所有・管理 坪野地区 員数
構造 年代

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