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宇奈月の十字石

 十字石は、宇奈月町内山、音沢から北北西に烏帽子山(1274m)をへて、片貝川北俣谷にかけて分布する結晶片岩の中に含まれている。十字石を含む片岩を十字石片岩という。
 十字石は十字形に斜交した黒色又は黒褐色の鉱物である。この十字石は、約3億年前の泥岩や砂岩などの堆積岩が約2億4千年前、高温(500-600度)、中圧で、広い地域に渡った変成作用を受けたときにできた稀な鉱物である。硬度は7~7.5、比重は3.65~3.77である。わが国では、北上山地や奈良二上山にわずかに産出するが、宇奈月町内山産のものは、日本でも最も明瞭で立派な形をしている。
 なお、河原などの石ころとして見つかる十字石片石は指定されたものではなく、小谷・イシワ谷・深谷が指定地である。

名称 宇奈月の十字石(うなづきのじゅうじいし)
指定区分 指定種別 天然記念物
種類 指定・登録日 昭和40年(1965)1月1日
市町村 黒部市 所在地 宇奈月町小谷・イシワ谷・深谷(黒部市宇奈月市民サービスセンターで十字石を屋外展示)
所有・管理 黒部市 員数
構造 年代
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