蠟山越の彼岸桜自生地
蓑谷集落から高清水山への山道、左側の山腹一帯が本樹の自生地である。雑木に混じって樹の高さ4~5mのものが約100本、自然のままに生えている。エドヒガンより花は大型で赤味が濃い。昭和4年に高岡の桜馬場で発見され、エドヒガンの変種として「コシノヒガン」と名付けられた。その後蠟山に自生していることが分かった。加賀藩主前田利常が高岡の桜馬場にサクラ並木をつくる際、砺波の十村役が蠟山の山中から300株を採集して献上した記録が発見された。桜馬場のサクラの出どころは、蠟山だとわかった。
現在、福井県から新潟県の限られた地域に分布していること、エドヒガンとキンキマメザクラかオオヤマザクラまたはカスミザクラいずれかの交雑であるとも考えられている。
名称 | 蠟山越の彼岸桜自生地(ろうやまのこしのひがんざくらじせいち) | ||
---|---|---|---|
指定区分 | 県 | 指定種別 | 天然記念物 |
種類 | 指定・登録日 | 昭和40年(1965)1月1日 | |
市町村 | 南砺市 | 所在地 | 蓑谷蝋山14 |
所有・管理 | 南砺市 | 員数 | |
構造 | 年代 |