宮川の大けやき
地鉄上市駅より北へ、富山街道の町はずれ近い右手に若杉の日吉神社がある。この神社は、森尻にある延喜式内社として古い由緒をもつ神度神社と深い関係がある。社殿右側の背後には小さい丘があって、その上に幹まわり9.5m、樹の高さ約40mの大ケヤキがある。
地上約4mから二つの太い幹に分かれ、さらにたくさんの小枝を四方に張り出して、社殿の背後をおおっている偉容は壮観そのものである。その樹下には「逆さま杉」が明治の中頃まであった。その昔、若狭からきた八百比丘尼がこの大ケヤキの下で逆さにさした杉箸が育ち、神木として畏敬されていた。
若杉の地名は、「若狭の八百比丘尼杉」から起こったと伝えられている。このスギよりも大ケヤキは古いことになるが、全国的なケヤキの樹齢は1000年を限界とするが、それに近いものと推定され、県下のケヤキを代表する貴重な存在である。
名称 | 宮川の大けやき(みやかわのおおけやき) | ||
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指定区分 | 県 | 指定種別 | 天然記念物 |
種類 | 指定・登録日 | 昭和40年(1965)1月1日 | |
市町村 | 上市町 | 所在地 | 若杉字芋田39 |
所有・管理 | 日吉神社 | 員数 | |
構造 | 年代 |