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下山八幡社の大藤と境内林

 黒部川扇状地の扇頂部にあたる愛本橋から右岸の山麓沿いに走る断崖の小段丘上に常緑の緑濃い森がある。この森の中に下山八幡社がある。
 この境内の西側の断崖緑には幹まわり2~3mもあるウラジロガシを中心に、シロダモ、ヤブツバキ、ヒメアオキ、ヒサカキ、ヤブコウジなどの林がある。このようなウラジロガシ林は、県内の台地や丘陵地に少しずつ残っていることから、この地帯は開拓前にウラジロガシ林が茂っていたことが推定される。また、この林の下にたくさん生えているヤブツバキには、花の色、花の形などにいろいろなものが見られる。
 大藤は、社殿西側の崖に大蛇がとぐろを巻いたような幹まわり2.3mもある太いねじれた幹がウラジロガシの老木に巻き上っていたが、現在はウラジロガシが枯れたため藤棚にかかっている。春の開花期には、林全体が紫の花房で壮観となる。昔から田植時の花として地元の人たちに親しまれている。

名称 下山八幡社の大藤と境内林(にざやまはちまんしゃのおおふじとけいだいりん)
指定区分 指定種別 天然記念物
種類 指定・登録日 昭和40年(1965)1月1日
市町村 入善町 所在地 下山字地蔵4144
所有・管理 八幡社 員数
構造 年代

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