とやまの文化遺産 とやまの文化遺産

寺谷アンモナイト包蔵地

 富山県と新潟県の境を流れる境川をのぼり、太平側に沿い山地を上流に行くと支流寺谷がある。この寺谷の黒色の泥岩の中に県下最古の貝化石アンモナイトが含まれている。
 アンモナイトは菊石とも呼ばれ、軟体動物の頭足類(タコ・イカの仲間)で、中生代(三畳紀・ジュラ紀・白亜紀)といわれる古い地質時代の海に生息し、種類・数もいろいろあり、白亜紀の終わりには絶滅してしまった。進化が速く、世界的に分布し種類が多い。このアンモナイトの種類で中生代のいつ頃かということがわかる大切な化石(示準化石)である。
 寺谷で発見されたものは、泥岩に形が標されているもので、この化石で長く不明であったこの地域の地層は、新潟県・長野県の県境の来馬を中心に分布するジュラ紀の来馬層群であることが明らかになった。

【警告 不法な化石採集は犯罪です!】
 当該指定地内では、富山県文化財保護条例第11条の規定により無断現状変更(化石の採集等)を禁止しております。許可なく採集を行った場合、富山県文化財保護条例第28条及び第29条の規定により罰金又は科料に処されることがあります。

 また、付近一帯は国有林であり、富山森林管理署の管理下にあります。国有林野内において、化石も含む産物(樹木、山菜を含む草本類、きのこ類、岩石及び土砂等)を無断で採取する行為は、森林窃盗罪等に問われることがあります。

名称 寺谷アンモナイト包蔵地(てらたにあんもないとほうぞうち)
指定区分 指定種別 天然記念物
種類 指定・登録日 昭和53年(1978)1月24日
市町村 朝日町 所在地 大平字小内山1
所有・管理 農林水産省 員数
構造 年代
リンク

関連する文化遺産

MENU