猪谷の背斜・向斜
富山市猪谷地内の神通寺川左岸にある見事な褶曲(地層の曲がり)の露頭。褶曲の高まったところを「背斜」、低くなったところを「向斜」と呼び、対岸からよく観察することができる。約1億3,000年前の中生代白亜紀前半に堆積した手取統の猪谷互層といわれる厚さ1mほどの砂岩と、30cmほどの頁岩が重なった地層が褶曲したもので、河岸段丘の崖にある見事な露頭は、学術上貴重な資料である。
指定地の見事な褶曲はダム湖に沈んでおり見ることができないが、北陸電力の猪谷発電所の対岸に一部見ることができる。
名称 | 猪谷の背斜・向斜(いのたにのはいしゃ・こうしゃ) | ||
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指定区分 | 国 | 指定種別 | 天然記念物 |
種類 | 指定・登録日 | 昭和16年(1941)10月3日 | |
市町村 | 富山市 | 所在地 | 猪谷字川原の3 |
所有・管理 | 富山市 | 員数 | |
構造 | 褶曲 | 年代 | |
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