とやまの文化遺産 とやまの文化遺産

黒部峡谷附猿飛並びに奥鐘山

 黒部峡谷は、立山連峰の火山活動や後立山連峰の隆起で形成された地形を、黒部川が浸食することで形成された類例のない急峻なⅤ字谷で、S字狭や十字峡を含む「下の廊下」は、豪壮で雄大な景観が連続している。
 また、特別天然記念物のライチョウやカモシカ、高山植物帯や原生林など動植物にも豊かで、氷河や氷河地形、瀑布などの特徴的な地質・地形も見られる。特に保護すべき天然記念物に富んだ地域で、観賞上も極めて優れており、学術的な価値が高い。
 文化財の指定範囲は、黒部峡谷下の廊下を中心に、立山、剱岳の山頂と後立山連峰の山頂までの広大な地域で、飛地として奥鐘山と猿飛峡(別名・景雲峡)が指定されている。
 江戸時代には限られた役人しか入ることができなかったが、大正から昭和初期にかけての電源開発のため鉄道が敷設され、昭和28年(1953)以降は宇奈月温泉から欅平までの区間が、一般の観光客に開放された。

名称 黒部峡谷附猿飛並びに奥鐘山(くろべきょうこくつけたりさるとびならびにおくかねやま)
指定区分 指定種別 特別名勝特別天然記念物
種類 指定・登録日 昭和39年(1964)7月10日
市町村 立山町 黒部市 所在地 黒部市 立山町
所有・管理 農林水産省 員数
構造 年代
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