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富山電気ビルディング本館、新館

本館:県内初の鉄筋コンクリート造りの本格的な複合オフィスビルである。柱形を並べて垂直性を強調した外観で、中央部の大きなバルコニーや両端の丸窓など表情に変化をつけたモダニズム建築である。富山県産業の近代化を象徴する歴史的建造物であり、県庁とともに戦後大空襲で焼け残った富山市復興のシンボルである。
新館:本館と同じ設計者による全体にシンプルでモダンな意匠が特徴で、本館同様、柱形や窓など機能上の必須要素のみを巧みに構成した外観は、建築年代が異なるにも拘らず、増築の違和感を感じさせない。内部は、機能性を重視しつつ、エレベーターホールや会議室の暖炉等に時流にそった意匠を取り入れている。本館と外観を一体化させ、角地に並んで建つことで、新幹道路沿いの近代的な都市景観を形成する建造物である。

名称 富山電気ビルディング本館、新館(とやまでんきびるでぃんぐほんかん、しんかん)
指定区分 指定種別 登録有形文化財
種類 建造物 指定・登録日 平成30年(2018)11月2日
市町村 富山市 所在地 桜橋通り3番地
所有・管理 富山電気ビルディング株式会社 員数 2
構造 本館:鉄筋コンクリート造り、地上5階地下1階塔屋付き、新館:鉄筋コンクリート造り、地上6階地下1階 年代 本館昭和11年竣工(1936)、新館昭和31年竣工(1956)

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