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山田家住宅洋館

 山田家は、慶安3年(1650)の福野の町立て以来の旧家。家業は酒造業で、福野町長や衆議院議員も輩出し、実業家・政治家として福野の発展に尽力した。洋館は、福野出身で山田家の親戚であった建築家・吉田鉄郎が設計し、後に、富山県の民藝運動を主導した安川慶一(立山町出身)が改修した。現存する吉田鉄郎設計の和洋折衷住宅として貴重。

(参考)
吉田鉄郎(1894~1956)は、大正~昭和初期の建築家。逓信省で、東京中央郵便局や大阪中央郵便局といった「逓信建築(モダニズム建築)」を数多く設計。岩瀬の馬場家とも親交があり、馬場家が東京の拠点とした「旧馬場家牛込邸」も吉田の設計で国重要文化財。

安川慶一(1902~1979)は、立山町出身の民藝家・建築家で、富山県の民藝運動(日常の生活道具を「民藝(民衆的工芸)」とみなし、西洋の美とは異なる「美」を見出すことで、より良い生活とは何かと追求した運動)を主導。山田家住宅洋館のほかに、伝統建築の移築(富山市民芸館等)や城端別院善徳寺研修道場を手掛けている。富山市民芸館初代館長。

名称 山田家住宅洋館(やまだけじゅうたくようかん)
指定区分 指定種別 登録有形文化財
種類 建造物 指定・登録日 令和5年(2023)8月7日
市町村 南砺市 所在地 南砺市福野1363-3他
所有・管理 個人 員数 1
構造 二階建切妻造桟瓦葺 年代 昭和4年(昭和13年・39年改修)

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