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三郎丸蒸留所

 若鶴酒造は砺波平野の造り酒屋で、JR城端線油田駅西側に位置する。明治43年(1910)に初代・稲垣小太郎が酒造株を継承し、大正7年(1918)に現在の若鶴酒造株式会社を設立。清酒のほか、焼酎やウイスキーなどを製造販売してきた。
 三郎丸蒸留所は、工場建築(昭和前期に建てられた不二越(富山市)の工場と伝わる)を、昭和29年に移築・転用した北陸最古のウイスキー蒸留施設。工場建築らしいトラス構造(キングポスト・トラス)の小屋組、作業用の採光を確保するための連窓を設ける。
 現役のウイスキー蒸留施設として使用される一方、見学施設としても活用し、年間3万人も来訪する名所となっている。

名称 三郎丸蒸留所(さぶろうまるじょうりゅうじょ)
指定区分 指定種別 登録有形文化財
種類 建造物 指定・登録日 2025年(令和7年)3月21日(答申)
市町村 砺波市 所在地 砺波市三郎丸
所有・管理 若鶴酒造株式会社 員数 1
構造 木造2階建、瓦葺 年代 昭和前期建築/昭和29年頃移築、平成29年改修

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