銅錫杖頭附鉄剣(剣岳発見)
銅錫杖は明治40年、参謀本部陸地測量部員が剣岳頂上に到達したおりに山頂で発見された。この錫杖によって、剣岳は古代からすでに修験者によって登頂されていたことが判明した。錫杖頭は長さ13.4㎝、輪経10.9㎝のうちわ状の輪郭をしている。細部は欠落して環も失われているが、全体的に古拙で力強い。鉄剣(鎗の穂?)は、長さ22.6cm、茎長2.0㎝の両刃造りである。いずれも奈良時代後半から平安時代初期の作と推定されている。同時期の錫杖は全国に10点前後しかなく貴重なものである。
名称 | 銅錫杖頭附鉄剣(剣岳発見)(どうしゃくじょうとうつけたりてっけん) | ||
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指定区分 | 国 | 指定種別 | 重要文化財 |
種類 | 工芸品 | 指定・登録日 | 昭和34年(1959)6月27日 |
市町村 | 立山町 | 所在地 | 芦峅寺93-1(立山博物館) |
所有・管理 | 富山県 | 員数 | 1柄1口 |
構造 | 年代 | 奈良時代後半~平安時代初期 |