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絹本著色両界曼荼羅図(金剛界曼荼羅絵図、胎蔵界曼荼羅図)

両界曼荼羅図は、金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅とからなる。本図は割合に小幅であるが、2幅の絹を中央でつぎ合わせ、諸尊の輪郭は墨線で描き、白群青、胡粉、朱、群青、緑青、黄土などの岩絵具で濃彩している。小さい仏像も忠実に描いている。
県内における両界曼荼羅図は多くは近世の作品で、木版手彩色の紙本のものだが、この曼荼羅は忠実に丁寧に描かれ、割合に保存状態もよく、補筆のあともほとんど見えない。技法も優れ、その製作年代は鎌倉時代末までさかのぼる作品であり、県内最古の両界曼荼羅と思われる。

名称 絹本著色両界曼荼羅図(金剛界曼荼羅絵図、胎蔵界曼荼羅図)(けんぽんちゃくしょくりょうかいまんだらず(こんごうかいまんだらえず、たいぞうかいまんだらず))
指定区分 指定種別 有形文化財
種類 絵画 指定・登録日 昭和57年(1981)1月22日
市町村 砺波市 所在地 芹谷1111
所有・管理 千光寺 員数 2幅1対
構造 年代 鎌倉時代

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