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筏井家住宅

筏井家は代々、糸などの卸商を営み、高岡市街の中心部である山町筋の通りに面して位置する。明治33年の高岡大火に罹災し、同36年に現在の家屋が再建されたことが普請文書から分かる。
主屋は道路に接して西面し、両隣家との境に煉瓦積みの防火壁が立ち上がる。北側の防火壁に沿って主屋と土蔵を結ぶ通り土間が、南側の防火壁に沿って主屋と客用便所を結ぶ土庇が設けられる。
主屋は桁行6間半、梁間7間半で切妻造り、桟瓦葺、2階建、平入、黒漆喰仕上げの土蔵造りで、正面1間を本瓦の土庇とする。
屋内諸室では良質の材料と趣向の凝らされた意匠に特徴がある。小屋組は洋風トラスである。
筏井家住宅は、在来の町家に見られる伝統的技法を踏襲しながらも、塗壁による防火構造、洋風の構造・意匠を導入した貴重な建造物である。

名称 筏井家住宅(いかだいけじゅうたく)
指定区分 指定種別 有形文化財
種類 建造物 指定・登録日 平成10年(1998)2月25日
市町村 高岡市 所在地 木舟町17
所有・管理 個人 員数
構造 切妻造り、桟瓦葺、2階建、平入、黒漆喰仕上げの土蔵造り 年代 明治36年(1903)再建
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