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羽馬家住宅

 羽馬家住宅は南砺市の庄川支流によって刻まれた小瀬谷に位置し、近世において代々肝入り役を勤め、また上煮塩硝を製造する五箇山塩硝総代をも勤めた。現家屋は文化9年(1812)から製材を始め、同11年までには竣工していたことが普請文書から知られる。名工集団として名高い大窪大工が工事した。
 建物の規模は桁行13間半、梁間5間半、切妻造り、茅葺き、妻入の大型合掌造り民家で、平面は入口ニワまわりの土間とその奥の座敷部からなる。ブツマ、オクザシキには上質の材が使用され、丁寧な仕上げがなされている。屋根構造は叉首組で、長大な材による合掌が組まれ、広い屋根裏は3層に区分されている。
 羽場家住宅は良質の材料と優れた技術によって建てられた上質の建造物であり、近世末期の五箇山地方を代表する大型合掌造り民家として貴重である。

名称 羽馬家住宅(はばけじゅうたく)
指定区分 指定種別 有形文化財
種類 建造物 指定・登録日 平成10年(1998)2月25日
市町村 南砺市 所在地 小瀬24
所有・管理 個人 員数
構造 切妻造り、茅葺き、妻入 年代 文化9~11年(1812~1814)

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