萬福寺山門
砺波市苗加にある萬福寺の山門は、槍を立てて通れるほど高く、柱や扉には筋金を打ち、一重の屋根は豪壮な本瓦葺き(古い手法の瓦の葺き方)など、他の寺にない特徴がある。
建築様式からは薬医門といわれ、ちょうど書物を半ば開いて立てた形の切妻屋根の門である。この門は、もとは東砺波郡城端町善徳寺の門であったが、寛政12年(1800)現在の重層山門に改築されることになったので、翌享和元年(1801)に、この萬福寺へ移されたものである。
なお、善徳寺は戦国時代に城端城の跡に建てられた寺で、この門は城端城の大手門であったといわれる。県内に残っている城の門として最も古く、本県の数少ない築城建築である。
名称 | 萬福寺山門(まんぷくじさんもん) | ||
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指定区分 | 県 | 指定種別 | 有形文化財 |
種類 | 建造物 | 指定・登録日 | 昭和40年(1965)1月1日 |
市町村 | 砺波市 | 所在地 | 苗加781 |
所有・管理 | 萬福寺 | 員数 | |
構造 | 薬医門 | 年代 | 享和元年(1801)移築 |
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